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総務総務人事部長からのメッセージ

◆ホテル業界の展望と京王プラザホテルの今後

「心のふれあい」を大切にするホスピタリティー業としてのホテル業と、その中で京王プラザホテルが目指すこと
私たちの業界を表現するとき、ホテル業という言葉は、ホテルという建物や施設、即ち「ハード」を中心に置いた表現と言えますし、また、サービス業という言葉は、お客様への人的サービス、即ち人の持つ知識や経験或いは技能といった、「ソフト」を中心に置いた表現なのかな、と感じます。「ハード」、「ソフト」は共にホテルを経営していく上で必要不可欠な両輪ですが、この両輪の中心にあって、ホテルに働く者にとって最も大切な「気持ち」の要素、それは「おもてなしの心」、即ち「ホスピタリティー」です。
もし、この忘れてならない「おもてなしの心」を中心に置くならば、私たちの業界は「ホスピタリティー業」と表現するべきなのかもしれません。

世の中にハード面でもソフト面でも豊富な商品が溢れる時代となった今でも、いや、むしろそうした「物」と「サービス」が溢れている時代だからこそ、人々が求めて止まないものは「ちょっとした心遣い」「暖かい思いやり」「親切心」といった「心のふれあい」なのではないでしょうか。今、「ホスピタリティー」はあらゆる産業において「商材の価値を高める付加価値」として、時代のキーワードになりつつありますが、ホテルは「ホスピタリティー自体が商材の中心であるべき産業」であり、現代のように高度に発展した情報化社会の中で、「心のふれあい」を求める人々に対して、癒しの空間と時間を提供する産業として、これからも大きく成長と発展が期待できるものと考えています。

そんな中で、京王プラザホテルは、開業当初から「プラザ=広場の思想」を揚げ、「心のふれあい」を求める人々に対する、都市空間の中の新しい「広場」としての役割を担い、「生き生きとしたヒューマン・スペース=コミュニケーション広場を創造する」事を基本理念としてきました。

この基本理念は今も変わらず当社の中で脈々と生き続け、新宿という立地と共に、お客様のいかなるご要望にもお応えできる多様なハードとソフトを兼ね備えた「上質な総合力No.1ホテル」という強みを他ホテルに対する差別化の原点として、変化するマーケットに的確に反応して進化していく『オンリーワンホテル』となることを目指しています。

変化するマーケットに的確に反応できるホテルとは、即ち、マーケットのニーズ、ウォンツを先取りできるホテルのこと。実際今までも、京王プラザホテルは常に新しい時代のニーズ、ウォンツを捉え、新しいスタイルの商品や営業形態、或いは業務のIT化やバリアフリーへの対応を業界に先駆けて取り組んできました。この「進取の精神」は当社の特長であり、古い伝統やしきたりに捉われることなく、常に新しいことを取り入れ、自らが変化していく柔軟な姿勢を持ってきました。厳しい競争の中で生き残ることができる企業は、強い企業でもなければ大きな企業でもなく、環境に適応して変化することができる企業と言われます。私達はこれからも、新しい時代の変化に対応し、進化し続けていきます。

また、営業面の目標だけでなく、企業としての京王プラザホテルが目指すことは、ES(従業員満足)、CS(顧客満足)、経営(株主満足)の三つが好循環を成す関係の中で、これら三つの調和が取れた健全な企業であること。健全であることの中には、コンプライアンスを遵守し、京王グループが目指す『信頼のトップブランド企業』となる事も含まれています。食品の偽装問題などが続く昨今の報道を目にするにつけ、「お客様からの信頼を裏切らない」ことは、企業が存続発展していく為に最も重要な事であるとの強い認識に立っているからです。

スタッフがお客様を相手に「ホスピタリティー」を演じる「舞台」となるホテル施設のハード面においても、新設のホテルに負けない「舞台」とするための大型投資を行ってきています。2003年から計画的に進めてきた営業施設の大改装により、既に中小宴会場、レストラン、客室、厨房が生まれ変わり、お客様からも好評価を頂いていますが、2008年には大宴会場「コンコードボールルーム」も全面改装を行い、この全館で生まれ変わった新しいハードに、創業以来40年のノウハウを重ねたサービスをソフトとして加え、そして何よりもスタッフ一人一人の温かな「ホスピタリティーマインド」によって多くのお客様から選ばれるホテルであり続ける、これが全従業員の一致した強い思いであり、それにより京王プラザホテルはこれからも輝き続けていきます。

◆人材に対する考え方と取り組み

「企業価値は人材価値の集合体、
だから、チャレンジの精神をバックアップ」
私たち京王プラザホテルの企業としての価値は、ハードで決まるものではなく、そこで働く一人一人の人材の価値の集合体である、というのが当社の人材に対するコンセプトです。
ですから、京王プラザホテルの財産は何かというと人材、即ち人財、ですね。従って、当然、人材育成には大きな力を注いでおり、一人一人の「知識」「経験」「技術」、そして何よりも「ホスピタリティーマインド」といった人材価値を向上させる為に、社内外での自己啓発の機会を豊富に提供し、集合研修とも合わせて、個々人のチャレンジを促しています。当社の最大の特長である「進取の精神」は、開かれた社風の中で、こうした一人一人のチャレンジの精神によって支えられています。

新入社員には、入社直後の1年間は「チャレンジ研修」という位置づけの研修期間を設けて、複数の異なる職場を実務経験していただくことから始まります。これは、ホテルの仕事について理解を深めていただくとともに、 ホテルの仕事に大切なその後の「部門を越えたチームワーク」を促進する為に、社内での人脈を広げていただくことを目的としています。 また、自分の求めるキャリアパスに応じて、30歳前の頃に、人材育成コースの選択により、ある特定の職種を究めるスペシャリストとなるのか、ホテルのさまざまな職種を経験して幅広い見識と視野を持つゼネラリストを目指すのかを選ぶことができます。自分のキャリアパスは自分で選び、他人からの押し付けではない自分自身の目標に向かうとき、人は最もやる気を持つ、という原則を重視しているからです。 受身ではなく、自分自身の目標を自分で定めて、自らの人材価値の向上にチャレンジする人に、京王プラザホテルは惜しみないバックアップとサポートを行います。

◆学生の皆さんへのメッセージ

「世界からのお客様をお迎えし、世界に笑顔を広げる為に、あなたも一緒にチャレンジしてみませんか。」
私が京王プラザホテルに入社したのは今から約30年前の1979年。大学時代に1年間休学をしてヨーロッパの国々を旅していた時、その国々の印象を決めてしまうのは、良きにつけ悪しきにつけ、その国々の人達から受けたちょっとした言動でした。温かい「心遣い」「親切心」「おもいやり」を受けたときには、それがたまたまその人の個性によるものだとは判っていても、良い印象はその人だけに留まらず、その国全体に対する印象として私の中に刻み込まれました。日本に帰って就職を考えたとき、自分も、国際的なホテルの舞台で、世界中から来られるお客様に「心遣い」「親切心」「おもいやり」をお返しして、日本に良い印象を持って帰ってもらえる仕事がしたい、そういう単純な思いからこの仕事を選びました。「地道な民間外交の担い手になってやる」、そんな密かな思いがありました。接客の現場から離れて久しいですが、その気持ちは今も変わらずにあります。

ホスピタリティー業はそこで働くスタッフの「おもてなしの気持ち」次第。自分の個性やスキル、そしてなによりも、温かい「気持ち」を活かして、文化も言葉も異なる世界中のお客様に対して「心のふれあい」のあるサービスをするということは、自分自身、自分の人間性自体がお客様に問われることになります。そこにこの仕事の難しさ、面白さがあり、奥深さがあるのだと思います。日本全国から、そして世界中からお越しになるお客様と、「心のふれあい」を築くことはとても素敵なことであり、この仕事の尽きない魅力だと信じています。

「物よりも人に興味がある」、「自分のした事によって、人の喜ぶ顔を見るのが何よりもうれしい」、 「自分の人柄を活かして、多くの人の笑顔を増やしたい」、「ホテルの、変化し続ける新しい価値を創造してみたい」、といった人には、ぜひチャレンジして欲しいですね。そして、我々と、これからの京王プラザホテルを一緒に創り上げていけたらと願っています。
取締役総務人事部長  大木 徹
≪プロフィール≫
1979年入社。 ベル、フロント、人事(採用担当)、在スウェーデン日本国大使館(在外公館派遣員制度利用)、宿泊セールス(海外担当)、ロンドン営業所長、宿泊セールス支配人、インターネット担当支配人、人事支配人、総務人事部副部長、監査室長、総務人事部長を経て、2009年6月から現職。
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