京王プラザホテルに、かつて展望室があったことをご存知ですか?再開発でまっさらになった西新宿の地に、ぽつんと建った1971年。ホテル開業に先駆けてオープンしたのが、最上階の47階に設けられた展望室でした。これまで誰も見たことがない地上170メートルからの眺望は大変な人気を博し、入場待ちの列が新宿駅まで続くほどだったといいます。来場者は開業後半年で早くも100万人を超え、5年間で約415万人を数えました。
その後も展望室として多くのお客様に楽しんでいただいたフロアは、1991年の都庁移転とともに会議需要に応えるため、バンケットルームへと改装。42階は「山」の名前をテーマにした漢字の名前、43階は夜空をテーマにしたカタカナの名前に続き、昼間の空をテーマにした<あけぼの><あおぞら><あさひ>など現在も使われている宴会場の名称には、日本初の超高層ホテルとして誕生した当時の志や思いが込められています。
その後、1994年には都内ホテル初のカラオケルーム<カラオケ47>をフロア内にオープン。さらに2015年の全面リニューアルの際には、エレベーターを降りた瞬間から眺望を眼前にお楽しみいただける宴会場ホワイエも誕生。かつて空のテラスとして賑わったフロアは今、世界のお客様が集う国際会議の場として賑わいをみせています。
開業時には想像もつかなかったほど、多くの超高層ビルが林立する現在。窓から見える街の景色は変わっても、地上170メートルから見晴らす空の美しさは今も京王プラザホテルのおもてなしのひとつです。