058歴史も想いも宿る、バンケットルームの名称

2020.3.17 Tue.

京王プラザホテル本館に30室あるバンケットルーム、その名称にはフロアごとに共通するテーマがあるのをお気づきですか?

実は高層階には山や空を、4階には花や樹木をモチーフにした名前がつけられているのです。日本初の超高層ホテルとして開業した当時、高層階から見晴らす美しい眺望は何より人々を魅了するものでした。その想いを込め、さらにバンケットルームにご来館くださるお客様へのわかりやすさを第一にと考案されたのが、階層と自然の情景をリンクさせたテーマ設定によるネーミングでした。

42階は「富士」「高尾」「御岳」…などホテルから望める山の名を漢字で、43階は「スターライト」「ムーンライト」「スバル」…など夜空の名前をカタカナで。また開業時は展望室として賑わった最上階の47階は、1991年の新都庁舎誕生とともにバンケットルームに姿を変え、「あさひ」「ひかり」「あけぼの」など昼間の空の名前がひらがなで名付けられました。当時を知るスタッフは「時間がたってみると本当にいい名前を付けたと思います。日本のホテルらしいのも好評で、海外のお客様に言葉の意味をお伝えすることもあるんです」と語ります。

バンケットルームの名前ひとつにも、京王プラザホテルのおもてなしの心が伝わるエピソードです。