087ロビーに日本文化が華ひらく、ホテルで楽しむひなまつり

2022.3.14 Mon.

ホテルは人と文化が行き交う場所。京王プラザホテルは海外からのお客様も多く、富士山をフィーチャーしたフェアや貴重な刀剣や鎧兜など武装の美学をお伝えする展示など、日本文化の発信にも力を注いできました。そのなかで2003年からスタートした「ホテルで楽しむひなまつり」は、毎年趣向を凝らした展示を楽しみに多くのお客様が訪れてくださり、海外からのお客様にも喜ばれている企画です。

メインロビーを彩るのは、色鮮やかな総数4,500個以上の壮大なつるし飾りと、京都・上賀茂神社から木目込み人形の唯一の正統伝承者として認定を受けている真多呂人形の華やかな段飾り。松尾光代とひまわりグループによる本絹古布のつるし飾りは、ひとつとして同じものはないという手縫いの作品で、一つひとつのモチーフに女の子の健やかな成長を願う心が込められています。伝統的な細工物のほかにも、アニメキャラクターなど時代を映した新たなモチーフが登場するのも楽しみのひとつ。華やぎのなかに、作り手のあたたかな気持ちが伝わります。

会期中にはひなまつりにちなんだ特別ランチやワークショップ、コンサートなど多彩なイベントを開催してきたほか、御所人形や犬箱、茶の湯など毎年新たな切り口での特別企画もご提案し、日本ならではの雅な文化体験をお届けしてきました。

早春の風物詩として親しまれる京王プラザホテルのひなまつり。時代の遊び心や美意識を映し出しながら受け継がれてきた古き良き和の文化は、これからも私たちが大切に発信し続けたいテーマです。