文化体験ワークショップ Journey into Japan: A Workshop of Cultural Discovery

日本の文化や歳時記をテーマに、毎月異なるアート作品をご自身で作り上げていただく体験ワークショップを毎月開催いたします。
日本ならではの四季折々の文化の魅力や芸術性を通じて、日本の“奥深さ”を感じてみてはいかがでしょうか。
開催スケジュール
【7月】Hawaiian Craft Making
ハワイアンリボンレイチャームまたはハワイアンキルト体験
夏の夜空に舞い広がる打ち上げ花火は日本の夏の風物詩とも言えます。
その歴史は、江戸時代まで遡り、飢餓や疫病退散を祈り隅田川で水神祭が催され、花火が打ち上げられたのが始まりです。
また一方、ハワイ語で「花輪」であるレイは魔除けや神への信仰の意味を込めて身につけられており、お祝い事に贈るなど様々な歴史・文化があります。どちらも心に染み入る花の舞。愛しい人へのお土産に、ご自身の手でお作りいただけます。

開催日時: | 7月4日(金)、7月5日(土) 10:00~17:00 |
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講師: | 古内よう子氏、渡辺貴美代氏 |
参加費: | 2,000円(税込) |
所要時間: | 30分~ 1時間予定 |
定員: | 8名 |
内容: | 夏の夜空に咲く花火をイメージし、色とりどりのハワイアンリボンレイまたはハワイアンキルトを作り上げます。 鮮やかな生地とトロピカルなデザインで、花火のきらめきを手元に再現します。 |
【8月】夏を涼しむハンカチ染体験
雨や日照り、台風など、日本列島がもたらす自然現象を捉え、観察力と共に繊細な感性が発達します。古来より、暮らしの中で人々は知恵を絞り、涼を取る工夫をしてまいりました。暑い日本の夏、涼しげな色を生活の中に入れて暑さを凌ぎます。衣裳だけでなく御簾や几帳などが日本の伝統色200余の季節の色に染められました。
今回は、夏に必需品のハンカチを多彩な染料を用いり、大陸から入りその後600年代に正倉院から発見され、現在も浴衣地にも使われ国々問わず多くの人を魅了し続ける板締め絞り技法をお試しいただけます。

開催日時: | 8月1日(金)、8月2日(土) 10:00~17:00 |
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講師: | すずきあき氏 |
参加費: | 3,000円(税込) |
所要時間: | 1時間予定 |
定員: | 8名 |
内容: | 上質な綿ローンのハンカチを輪ゴムや割り箸など身近な物を使った絞り染め体験になります。ご自分の好きな色で染めたオリジナルハンカチは襟元に巻いても額に入れてインテリアとしてもお楽しみいただけます。 |
【9月】重陽の節句 フラワーボックスアレンジメント体験
日本における節句は、所説あるといわれていますが、中国の陰陽五行説から由来します。月と日が同じ奇数で重なり更に足して偶数になる日は、陽が転じて陰となるとされることから邪気を祓う為の行事を行います。なかでも最も大きい陽である9が重なる重陽は、不老長寿を祈願する節句です。古くから、菊は邪気を祓い長寿の効能があるといわれ、菊の香りを移した菊酒を飲んだり、菊の被綿で身体を清めたり、といった風習がありました。菊を使ったアレンジをされる折には、奈良の都宮中で催された観菊の宴に思いを馳せてみてください。

開催日時: | 9月6日(土) 10:00~17:00 |
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講師: | 大石和美氏 |
参加費: | 3,000円(税込) |
所要時間: | 1時間予定 |
定員: | 10名 |
内容: | 日本の伝統「重陽の節句」は長寿と健康を願う特別な日。その意味にちなんだ「菊」を中心に彩るプリザーブドフラワーの「フラワーボックスアレンジメント」レッスンです。 |
【10月】日本の秋を飾る。十五夜のはがきかけ体験
日本人ほど月を愛する心が強いのは世界でも稀です。中秋の名月を愛でるようになったのは、遡ること1000年。平安時代、その年の収穫物と月見団子をお供えし豊作の感謝と祈念をするようになり、風習が作られました。そして、経巻の装丁から始まった表具の技術は、仏教と同時に中国より日本に伝わります。1000年余りの生活様式・建築様式の移り変わりにより洗練されていきました。ご自身で筆を持ちはがきを書き、日本独自の文化となった表装で仕立て、巻物のように丸めてコンパクトにお持ち帰りいただけます。

開催日時:10月3日(金)、10月4日(土) 10:00~17:00
講師:(表装)小村のりこ氏、(書)田中元子氏
参加費:3,000円(税込)
所要時間:1時間予定
定員:各日15名
内容:秋の風物詩「十五夜のお月様」をテーマに、日本の伝統素材を使って仕立てる、はがきかけ作りを体験。差し替え可能なはがきも描き、季節や気分に合わせて飾り替えられるアイテムです。
【11月】秋を探す旅 友禅染手ぬぐい体験
四方を海に囲まれ、山が深い日本列島の地理的風土は日本人の感性に大きく影響を与えてきました。森から生まれた水が川となり、海に注ぐ水の豊かな国独自の工芸友禅染。友禅染は、四季の移ろいや自然の風景、植物などを繊細な筆致と豊かな色彩で布に描き出す技法です。紅葉、秋草、月、渡り鳥等、秋が深くなった頃のモチーフは数多くあります。一つひとつに集中力と丁寧さが求められる友禅染体験は、秋の静けさや深まりに通じる“心を整える”体験とも言えます。

開催日時: | 11月8日(土) 10:00~17:00 |
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講師: | 町田久美子氏 |
参加費: | 3,300円(税込) |
所要時間: | 1時間予定 |
定員: | 20名 |
内容: | 色づく自然に心を寄せながら、“秋”を染め物で表現します。深まる季節の美しさをお好みの色で布に映し出し、感性豊かな時間をお過ごしいただけます。 |
【12月】クリスマスを彩る手作りリース体験
室町時代、日本で初めてミサが行われました。以来、年月を経て仏教や神道の多い日本においてもクリスマスは定着しました。そして、祝い方は世界各国様々ですが、大事な人と一緒に過ごす特別な日であることに違いはありません。イルミネーションが街中に溢れ、ツリーと並んで賑わせてくれるクリスマスリース。リースには永遠の愛や豊作祈願という普遍的な精神性が込められており、その意味は日本のお正月飾りと同じとも言えます。

開催日時: | 12月5日(金)、12月6日(土) 10:00~17:00 |
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講師: | 池嶋美香子氏 |
参加費: | 5,000円(税込) |
所要時間: | 1時間~2時間予定 |
定員: | 8名 |
内容: | クリスマスは「愛」や「感謝」、「希望」を分かち合う、特別な季節。数種類のリボンと飾りの中からお好みの物を楽しんで選んでオリジナルのリースをお作りいただけます。 |
文化体験について
日本には、自然と寄り添いながら生まれ、はぐくまれてきた文化や芸術が数多くあります。四季折々の風景に心を動かし、風物詩で季節の移ろいを感じる、そうした繊細な感性のもとで、日本人は古くから自然の恵みを敬い、祈りや感謝を込めて文化を紡いできました。
また、日本は海外からもたらされた多様な文化をただ模倣するのではなく、自らの感性と融合させながら独自の文化や歳時記へと昇華させてきました。
和と洋、伝統と革新が調和しながら、今なお進化を続ける現代の芸術には、そうした日本らしさが息づいています。
本企画では、そんな“今を生きる文化”について、アーティストの作品を通して触れて体験いただく場をご用意いたしました。日本の豊かな四季と世界とのつながりを感じながら、年間を通してお楽しみいただけます。
お問い合わせ先
TEL 03-5322-8435【イベント担当直通】
※受付時間 平日 10:00~18:30